アロマのチカラで、仕事の効率が上がるってホント??

グレープフルーツオイルの実験レポート

雨が続くと、カラダがだるく感じることがありますよね。
そんな時、アロマのチカラで生活や仕事のパフォーマンスを上げることはできるのでしょうか?
エンハーブ店頭でおなじみのストレス測定器を開発・監修されているWINフロンティア社にご協力いただき実験を行いました!今日はその実験レポートをお届けします。

梅雨時期のだるさの原因は?
自律神経のビッグデータによる研究では、天候と自律神経との関係が明らかになっています。
降雨量が多い日ほど交感神経活動が低下する傾向がみられます(グラフ1、参考研究[1])。
交感神経活動の低下が大きすぎると自律神経のバランスが崩れ、リラックスしすぎてやる気が出ないなど、無気力な状態になってしまうことも。

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実験レポート!アロマのチカラでやる気・生産性は高まるのか?
今回の実験に使用するのは、気温と湿度が高まる梅雨時期におすすめの、ピンク・グレープフルーツの精油です。

●実験方法
実験対象者は、エンハーブ店舗や本社で働く10名の女性。
5名ずつのグループに分け、香りのある部屋と香りのない部屋でクレペリン(暗算)試験を行いました。実験中はウェアラブル心拍センサを胸に装着し、自律神経を測定します。

●実験スケジュール
10分:香りのない部屋でリラックス
15分:クレペリン(暗算)試験1回目(グループA:香りのない部屋、グループB:香りのない部屋)
30分:休憩
10分:香りのない部屋でリラックス
15分:グループA、Bを入れ替え、クレペリン試験2回目

●実験開始!
まず、試験方法についての説明を聞き、心拍センサを胸に装着します。このセンサで、心拍のゆらぎから自律神経を計測するのだそう。思っていたより本格的で、少し緊張してきました…!

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準備ができたら、強制的に「リラックス状態」をつくるため、香りのない部屋で10分間過ごします。目元が温まるアイマスクを装着し、薄暗くした部屋でヒーリングミュージックを聞きながら目を閉じていると、じんわり緊張が和らいでくるのを感じます。

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10分後、試験開始!私はグレープフルーツの香りのない状態からスタートです。
今回行ったクレペリン試験は、画面に表示される数字をひたすら暗算し、入力していくという、とても単純な作業。しばらくすると気もそぞろで、いろいろな考えが頭をよぎり、早く終わらないかな…と思ってしまいました。15分間がとても長く感じました。

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1回目の試験終了後、30分間休憩をとり、状態をリセットします。この日は店舗からもスタッフが参加していたため、近況報告など、おしゃべりに花が咲きます!

再びリラックスタイムをはさみ、2回目のクレペリン試験です。今度は、グレープフルーツの精油をディフューザーで香らせた部屋に移動。部屋に入った瞬間、グレープフルーツのスッキリした香りが、リラックスタイムでまどろんでいた体に心地良い!この時点で、香りの効果に期待が高まります。そして不思議なことに、先程よりも時間が過ぎるのが早く感じました。集中力が途切れそうになるとふっと香りに助けられ、気持ちを鼓舞しながら、15分間乗り切りました。

試験の数値を記録し、本日の実験はこれで終了です。参加者に話を聞いてみると、香りがある方が集中できた気がする、香りがなくても2回目の試験の方が正解数が上がった、など感想もいろいろ。
気になる実験の結果は、WINフロンティア社で集計・解析していただきます。

実験の結果
①試験の成績は香りのある時のほうが回答数が増加。
作業スピード、生産性が向上する傾向が見られました。

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②下のグラフが示す通り、香りがある時のほうが交感神経活動が高まり、心拍数も落ち着いていました。良い緊張状態で覚醒・集中している傾向が見て取れます(参考研究[2],[3])。

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総評)実験結果から、アロマ(グレープフルーツ)により自律神経の交感神経が活性化し、かつ心拍数が落ち着いたことで、集中状態が上がり、パフォーマンスが向上する傾向が示唆されました。

こうして結果を示されると、改めてアロマのチカラは役に立つのだなあと感じました!
今回の実験はグレープフルーツアロマを使用しましたが、他にも清々しいティートゥリーやシャープなローズマリーの香りもおすすめです。来る梅雨の時期は、アロマのチカラでシャキッと!過ごしたいですね。

監修・協力:WINフロンティア株式会社

【参考研究】
[1]Makoto KOMAZAWA, Kenichi ITAO,Hiroyuki KOBAYASHI,Zhiwei LUO:On Human Autonomic Nervous Activity Related to Weather Conditions Based on Big Data Measurement Via SmartPhone, Health, Vol.8 No.9,pp. 894-904, Jun 2016.
[2]駒澤真人,板生研一,菅谷みどり:心拍変動を活用した集中状態の評価検討, 電子情報通信学会MEとバイオサイバネティックス研究会,新潟,2019 年5月.
[3]駒澤真人,板生研一,畝田一司,羅志偉,板生研一:心拍変動と心拍数を組み合わせたストレス評価に関する検討,第28回人間情報学会,pp.3-4,東京,2017 年12月.

おわり